こんにちはトリギスです。
今回はビジネス全般に言えることですが、『ブランディング』についてお話ししたいと思います。
まず『ブランディング』とは、簡単にいうと
- 掲げた固有名詞やあるものに対して、他人から価値があることを認めてもらうことです。
一番理解しやすいところで例を挙げると、『ルイ・ヴィトン』とか『シャネル』ってところですかね?
両ブランドが販売するアイテムは、他のアイテムと比較すると圧倒的に高価であることは良く知られていますね。下手したら何十倍もの価格がつくアイテムもあります。
このような価値を認められたものを確立することを『ブランディング』といいます。
ここで、この画像。何だかわかりますか??
これは『二十世紀梨』の木です。
ここで、突然ですが私は鳥取県出身です。
鳥取といえば砂丘とか松葉ガニとか有名ですよね。
その中でも『二十世紀梨』は全国的に有名だと思います。
この『二十世紀梨』を例に、ブランディングとは何なのかをお話ししましよう。
その前にまずは『二十世紀梨』の歴史から紐解いてみましょう。
鳥取県産の『二十世紀梨』の歴史とは?!
今や鳥取県の名産となった『二十世紀梨』。全国で『二十世紀梨』のシェア約70%を占めている鳥取県産の『二十世紀梨』です。
御存知かどうかわかりませんが、実は『二十世紀梨』は鳥取県が発祥の地ではありません。
実は意外にも千葉県が発祥の地です。明治37年(1904年)に10本の苗を持ち帰り、今のブランド化へと至っているんです。
今年の5月に地元に戻った時に撮影した今現存している親木3本です。(どうやら残りの7本はこの世に存在しないとのこと。)彼らがいなければ今の『二十世紀梨』といえば鳥取県というブランドには至っていませんでした。
持ち帰った人やこの『二十世紀梨』のポテンシャルに気づいた人がいなければってのもあったんですが、逆にこの3本の木が存在しなければ今の『二十世紀梨』もなかったんです。
それを考えると偉大だと思いませんか?
そんな偉大なるブランドを手にした鳥取県産の『二十世紀梨』ですが、なぜここまでのブランドを得ることができたんでしょうか??
ここ一番知りたいところですよね。
なぜ鳥取県産『二十世紀梨』は偉大なるブランドを手にすることが出来たのか??
ずばりその理由は、大きく分けて以下2つのステップを経たからだと考えられます。それは、
- 『二十世紀梨』の特徴に気付けたこと。
- 『二十世紀梨』の弱点を消すことに成功した。
ん〜何だか抽象的だな??って??そうですよね。それではもっと詳しく掘り下げてみましょうか。
『二十世紀梨』の特徴に気付けた!
日本には『二十世紀梨』以外にも沢山の品種が存在します。例えば、幸水、豊水など比較的実が大きい品種が存在します。
そんな品種と比較すると『二十世紀梨』は以下の点が優れています。
【潜在能力】
- 実の中の芯が小さい!
- 果肉が多い!
- 実が乳白色で綺麗!
- 多品種と比較して圧倒的な水分と心地よい甘みを誇り食感が爽やか!
これが『二十世紀梨』の強みです。これを土台とした強みで多品種に勝つことが出来ました。
ただ、これだけでは全国区のブランド力を得ることは出来ませんでした。
『二十世紀梨』の弱点を消すことに成功!
そのためには更なる磨きをかけたことで、鳥取県産の『二十世紀梨』は全国で知られるブランドを手にすることが出来ました。それがこれです。
【弱点の克服による独自性の確立】
- 見た目が非常に綺麗!
- 黒斑病などの被害を防ぐことに成功した!
- 台風や大雪などの自然災害から梨を守ることが出来た!
これらの弱点を克服することが出来たからこそ全国区のブランドを手に入れることが出来ました。
ただ、これらの弱点を克服するために多くの人の知恵や労力が関係しているのは言うまでもありません。
このように鳥取県産の『二十世紀梨』が全国区のブランドを手に入れることが出来たのは、本質だけを抽出すると以下の流れを経ていることが見えてきます。
【鳥取県産『二十世紀梨』が経たブランド化までの流れ!】
独自性の確立!(他には無い特徴や弱点の克服により獲得。)
※この中に弱点を打開するための専門的な技術も含まれる。
↓
信憑性の獲得!(独自性が万人に認められたことで信頼を獲得。)
↓
信憑性のスパイラルアップ!(噂が噂を呼び潜在能力の認知が浸透した。)
↓
結果的に権威性の獲得!
おっと!ここで何か気づいた方いませんか??わかりますかね??
そう!
- 独自性
- 専門性
- 信頼(信憑)性
- 権威性
どこかでみたことありませんか??
あのGoogle様が提唱している『検索ユーザーファースト』の基本です。
ブランディングを成功させる秘訣は根本は繋がっているんです。
最近Googleのコアアルゴリズムアップデートに揺れています。その中で提唱されいるブランディングの重要性とありますが、正にそのためには上記にしめした4つステップを経ることで達成出来るんです。
もっと簡単に言うと、己を良く知り(理解し)、自分の弱点を克服もしくはうまく利用し続けることで、結果的にブランディングを達成することが出来るということです。
ブランディングは今日明日という短期間で達成することはまず無理だと思います。正直いって地道な努力のもとに成り立っています。また、爆発的に人気を獲得出来ても、中身が無ければすぐに人は離れていってしまいます。
でしから、ブレない軸を持って取り組み続けることも重要となります。
私もまだまだその途中なので、頂きは全く見えませんが日々努力して皆さんのお役に立てるような存在になりたいと思っています。
ブランディング途中の輩に説かれても響きませんよね。ただ、今回は一つのブランディング(鳥取県産『二十世紀梨』)の経緯をピックアップし、自分なりに本質を辿ったつもりです。
そこから見えてきたものを皆さんにご紹介させて頂きました。
これからも険しい道のりでしょうが頑張っていきたいと思います。
それでは今日はこの辺で失礼します。チャオ!!